肩の痛み・肩こりとは 肩の痛みを引き起こす主な疾患 肩の痛み・肩こりの診断と検査 肩の痛み・肩こりの予防法 当院での治療方法 当院のこだわり 料金について よくある質問 肩の痛み・肩こりとは 肩の痛みの特徴と日常生活への影響 肩の痛みは、日常生活の様々な場面で支障をきたす症状です。服を着替える動作、洗濯物を干す動作、髪を洗う動作など、腕を上げる動きが困難になることがあります。 肩関節は人体の中で最も動きの大きい関節です。前後左右に加え、回旋運動も可能な複雑な構造をしています。この可動域の広さゆえに、様々な原因で痛みが生じやすくなります。 肩の痛みの原因は多岐にわたります。関節自体の問題、筋肉や腱の損傷、神経の圧迫など、痛みの部位や動作によって原因となる疾患が異なります。適切な診断により、原因を特定することが治療の第一歩となります。 肩の痛みが長引く、腕が動かしにくいといった症状がある際は、住まいに関わらず早めの診察を受けていただくことが大切です。当院では遠方からの患者さまも歓迎しております。 肩こりのメカニズム 肩こりは、首から肩、背中にかけての筋肉が緊張し、重だるさや痛みを感じる状態です。多くの方が経験される身近な症状ですが、放置すると慢性化し、頭痛や吐き気を伴うこともあります。 デスクワークやスマートフォンの使用など、長時間同じ姿勢を続けることで、肩周りの筋肉に持続的な負担がかかります。筋肉が緊張すると血流が悪くなり、疲労物質が蓄積することで、さらに筋肉が硬くなるという悪循環が生じます。 ストレスによる筋肉の緊張も、肩こりの大きな原因です。精神的な緊張が続くと、無意識に肩に力が入り、筋肉が硬くなります。寒い環境も筋肉を収縮させるため、肩こりを悪化させる要因となります。 また、眼精疲労や歯の噛み合わせの問題、内臓の疾患が原因で肩こりが生じることもあります。長期間続く肩こりや、他の症状を伴う場合は、医師の診察を受けることが大切です。 肩の痛みを引き起こす主な疾患 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎) 四十肩・五十肩は、40代や50代に多く発症することから、このような名前がついています。正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれます。 肩関節を包む関節包や、周囲の筋肉、腱などに炎症が生じ、痛みと可動域の制限が現れます。発症のきっかけは明確でないことが多く、徐々に症状が現れます。 症状は段階的に進行します。初期の「急性期」では、安静時にも強い痛みが生じ、夜間痛により眠れないこともあります。この時期は炎症が強く、無理に動かすと症状が悪化します。 次の「拘縮期」では、痛みは落ち着いてきますが、肩の動きが制限されます。腕を上げられない、後ろに回せないなど、日常生活に支障をきたします。 最後の「回復期」では、徐々に可動域が改善していきます。適切なリハビリテーションにより、機能回復を促すことが重要です。 発症から回復までには、通常1年から2年程度かかりますが、適切な治療により、症状を軽減し、回復を早めることができます。 肩腱板損傷 肩腱板は、肩関節を安定させる4つの筋肉の腱で構成されています。この腱が部分的または完全に断裂した状態が肩腱板損傷です。 転倒して手をついた際や、重い物を持ち上げた際など、外傷により生じることがあります。また、加齢による腱の変性が進んでいる場合、日常的な動作でも断裂することがあります。 腕を上げる際に痛みが生じ、特に腕を横から上げる動作が困難になります。夜間に肩が痛んで目が覚めることもあります。筋力低下により、腕を持ち上げ続けることが難しくなることも特徴です。 超音波検査やMRI検査により、腱の断裂の有無や程度を確認できます。部分断裂の場合は保存的治療を行い、完全断裂で症状が重度の場合は、手術が必要になることがあります。 石灰沈着性腱炎 石灰沈着性腱炎は、肩腱板にカルシウムが沈着し、急性の炎症を起こす疾患です。 突然の激しい痛みが特徴で、動かすことはもちろん、じっとしていても強い痛みが続きます。夜間に突然発症することも多く、痛みで眠れないほどの苦痛を伴います。 レントゲン検査により、腱の中に白い石灰の沈着を確認できます。40代から50代の女性に多く見られます。 急性期には、消炎鎮痛薬や注射により痛みを和らげます。痛みが強い場合には、体外衝撃波治療が非常に効果的です。衝撃波により石灰を砕き、吸収を促進することで、症状の改善が期待できます。 変形性肩関節症 変形性肩関節症は、肩関節の軟骨がすり減り、骨同士が直接ぶつかることで痛みが生じる疾患です。 加齢による変化や、過去の外傷、肩腱板の大きな断裂などが原因となります。動かし始めに痛みが強く、動かしているうちに痛みが軽減することがあります。進行すると、安静時にも痛みが生じるようになります。 レントゲン検査により、関節の隙間が狭くなっていることや、骨棘の形成などを確認できます。保存的治療により症状のコントロールを図りますが、日常生活に大きな支障をきたす場合は、手術を検討することもあります。 肩関節脱臼 肩関節脱臼は、上腕骨の骨頭が関節から外れた状態です。 転倒や衝突などの外傷により生じます。特に若い世代では、スポーツ中の受傷が多く見られます。激しい痛みを伴い、肩の形が変形して見えることがあります。 速やかに整復(元の位置に戻す処置)が必要です。整復後は、一定期間の固定とリハビリテーションにより、再発を防ぎます。繰り返し脱臼する場合(反復性脱臼)は、手術が必要になることがあります。 肩の痛み・肩こりの診断と検査 当院での診断プロセス いとう整形外科では、肩の症状の原因を正確に把握するため、丁寧な診察を行います。 問診では、痛みの始まり方、痛みの場所、どのような動作で痛みが生じるか、夜間痛の有無などを詳しくお伺いします。外傷の有無や、仕事内容、スポーツ歴なども重要な情報です。 診察では、肩の可動域、筋力、痛みの誘発テストなどを行います。腕を様々な方向に動かし、どの角度で痛みが生じるかを確認します。これにより、どの組織に問題があるかを推測できます。 レントゲン検査 レントゲン検査では、骨の形状、関節の隙間、石灰沈着の有無などを確認します。 当院では最新の天井走行式レントゲン装置を導入しており、立位での撮影が可能です。様々な角度からの撮影により、骨の変形や骨棘、関節の状態を詳しく評価できます。 変形性肩関節症、石灰沈着性腱炎、骨折や脱臼などの診断に有効です。 超音波検査 当院では、整形外科領域に特化した超音波検査装置を導入しています。 超音波検査では、肩腱板の断裂の有無、炎症の程度、石灰の位置などをリアルタイムで観察できます。レントゲンでは見えにくい軟部組織の状態を、痛みなく確認できることが大きな利点です。 肩を実際に動かしながらの観察も可能で、動的な評価ができます。肩腱板損傷の診断に特に有用です。 MRI検査が必要な場合 肩腱板の断裂が疑われる場合、四十肩・五十肩と他の疾患の鑑別が必要な場合などは、MRI検査をお勧めします。 MRIでは、腱、軟骨、関節包など、あらゆる軟部組織の詳細な情報が得られます。当院では、必要に応じて提携医療機関にご紹介し、速やかに検査を受けていただける体制を整えています。 肩の痛み・肩こりの予防法 日常生活での姿勢と動作の工夫 肩の痛みや肩こりを予防するためには、日常生活での姿勢に注意することが大切です。 デスクワークでは、両肩の高さを揃え、肩をすくめないよう意識しましょう。パソコンのキーボードは体の正面に置き、マウスも手が届きやすい位置に配置します。肘は90度程度に曲げ、肩に力が入らないようにします。 長時間同じ姿勢を続けることを避け、1時間に1回程度は立ち上がって体を動かしましょう。肩を回す、腕を伸ばすなど、簡単なストレッチを取り入れることが効果的です。 荷物を持つ際は、片側だけに負担がかからないよう、左右バランスよく持つか、リュックサックなど両肩で支えるタイプのものを使用しましょう。重い荷物を無理に持ち上げることは避け、必要に応じて誰かに手伝ってもらうことも大切です。 寒い環境では、肩を冷やさないよう衣類で調整しましょう。冷えは筋肉の緊張を強めるため、肩こりの原因となります。 肩周りの筋肉を強化するエクササイズ 肩関節を安定させる筋肉を鍛えることは、痛みの予防に効果的です。 肩甲骨を動かす運動は、肩周りの血流を改善し、筋肉の柔軟性を保ちます。両肩を上げ下げする、肩甲骨を寄せる・開くなどの動きを、ゆっくりと行いましょう。 軽いダンベルやペットボトルを使った運動も効果的です。ただし、痛みがある場合は無理をせず、まずは医師の診察を受けてください。 当院のリハビリテーション科では、理学療法士が一人ひとりの状態に合わせた運動プログラムを提案しています。正しい方法で効果的に筋肉を使うことで、再発予防につながります。 ストレス管理と生活習慣 精神的なストレスは、筋肉の緊張を引き起こし、肩こりの原因となります。 適度な運動、十分な睡眠、趣味の時間など、ストレスを発散する方法を見つけることが大切です。深呼吸やリラクゼーション法も、筋肉の緊張をほぐすのに効果的です。 入浴により体を温めることも、血流を改善し、筋肉の緊張を和らげます。シャワーだけでなく、湯船にゆっくり浸かる時間を作りましょう。 当院での治療方法 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の治療 四十肩・五十肩の治療は、病期に応じて適切な方法を選択します。 急性期の治療 炎症が強く痛みが激しい時期は、安静を保ちながら、消炎鎮痛薬により痛みをコントロールします。必要に応じて、関節内への注射を行い、炎症を抑えます。 この時期に無理に動かすと、炎症が悪化し、症状が長引く可能性があります。痛みの範囲内で、日常生活に必要な動作は続けていただきますが、過度な運動は避けていただきます。 拘縮期・回復期の治療 痛みが落ち着いてきた段階で、リハビリテーションが中心となります。硬くなった関節包や筋肉を、徒手療法により丁寧にほぐしていきます。 運動療法では、可動域を広げるためのストレッチや、肩周りの筋肉を強化する運動を行います。理学療法士が段階的にプログラムを進め、無理なく機能回復を目指します。 肩腱板損傷の治療 肩腱板損傷の治療は、損傷の程度や年齢、活動レベルにより異なります。 保存的治療 部分断裂や小さな完全断裂の場合、保存的治療を行います。消炎鎮痛薬により痛みをコントロールし、リハビリテーションにより肩周りの筋肉を強化します。 徒手療法により、肩甲骨の動きを改善し、残存する腱にかかる負担を軽減します。運動療法では、肩を安定させる筋肉を鍛え、機能を補います。 注射による治療も効果的です。効果を実感される方は定期的に注射を行います。 手術治療が必要な場合 完全断裂で症状が重度の場合や、若年で活動レベルが高い場合は、手術が必要になることがあります。その際は、適切な医療機関へご紹介いたします。 石灰沈着性腱炎の治療 石灰沈着性腱炎では、急性期の激しい痛みを早期に和らげることが重要です。 消炎鎮痛薬の服用や、関節内注射により痛みをコントロールします。痛みが非常に強い場合は、石灰を針で吸引する処置を行うこともあります。 体外衝撃波治療 当院では、拡散型体外衝撃波治療装置を導入しています。体の外から衝撃波を患部に当て、石灰を砕き、吸収を促進します。 痛みの強い石灰沈着性腱炎に対して、高い効果が期待できます。1回の治療時間は5分から10分程度で、数回の治療により症状の改善を図ります。 リハビリテーション 徒手療法 理学療法士が手技により、肩関節の動きを改善します。関節包や筋肉の硬さをほぐし、可動域を広げます。一人ひとりの症状に合わせた丁寧な治療を行います。 運動療法 肩周りの筋肉の強化と柔軟性の向上を目指します。肩甲骨の動きを改善する運動や、肩を安定させる筋肉を鍛える運動などを、段階的に行います。 自宅でできる運動も指導し、継続的な機能改善を図ります。 物理療法 温熱治療により血流を改善し、筋肉の緊張を和らげます。電気治療は、痛みの軽減に効果的です。 注射治療 症状に応じて、関節内注射や肩峰下滑液包への注射を行います。 消炎鎮痛効果のある薬剤やヒアルロン酸を注入することで、炎症を抑え、関節の動きを改善します。痛みの軽減により、リハビリテーションを効果的に進めることができます。 当院のこだわり いとう整形外科では、肩の痛みの治療において、正確な診断と患者様一人ひとりに合わせた治療を提供しています。 最新の天井走行式レントゲン装置と整形外科領域に特化した超音波検査装置により、詳細な診断が可能です。超音波検査では、診察と同時に腱の状態を確認できるため、より正確な評価につながります。 拡散型体外衝撃波治療装置を導入しており、石灰沈着性腱炎などの難治性の痛みに対して効果的な治療を提供しています。 広いリハビリテーション室では、医師と理学療法士が連携し、病期に応じた適切なリハビリテーションを実施しています。急性期から回復期まで、一貫した治療を提供できる体制を整えています。 船橋市下総中山駅から徒歩圏内に位置し、地域の皆様が通いやすい環境です。肩の痛み、肩こり、腕が上がらないなどの症状でお困りの際は、お気軽にご相談ください。 料金について 当院では、保険診療を中心に治療を行っています。 初診時の料金目安(3割負担の方) ・肩の痛みで受診された場合:約1,150円〜5,040円 主な検査・治療の料金(3割負担の方) ・初診料:約860円 ・再診料:約220円 ・レントゲン検査(3部位まで):約440〜1,460円 ・超音波検査:約1,050円 ・リハビリテーション(20分単位):約560円 ・物理療法:約330円 ・リハビリ実施計画書(月1回):約900円 ・関節内注射:約270〜4,500円 2回目以降の通院(3割負担の方) ・再診料+リハビリテーション+物理療法の場合:約1,110円 ※上記は目安です。検査内容や治療内容により料金は変動します。 ※2割負担、1割負担の方は料金が異なります。 ※お支払いは現金とクレジットカードがご利用可能です。 詳細につきましては、受付スタッフまでお気軽にお尋ねください。 よくある質問 四十肩・五十肩は放っておいても治りますか? 多くの場合、時間の経過とともに症状は改善します。ただし、適切な治療を受けることで、回復を早め、痛みを軽減できます。また、拘縮が強く残ってしまうと、完全な可動域の回復が難しくなることもあるため、早めの受診をお勧めします。 肩が痛いときは動かさない方がいいですか? 急性期の激しい痛みがある時期は、無理に動かすことは避けてください。ただし、完全に動かさないことも良くありません。痛みの範囲内で、日常生活に必要な動作は続けることが大切です。医師の指示に従って、適切な時期からリハビリテーションを開始しましょう。 肩腱板損傷は手術しないと治りませんか? 部分断裂や小さな完全断裂の場合、保存的治療により症状の改善が期待できます。リハビリテーションにより筋肉を強化し、機能を補うことで、日常生活に支障のない状態を目指せます。 肩こりがひどく、頭痛もします。関係がありますか? はい、肩こりが原因で頭痛が生じることは珍しくありません。首から肩にかけての筋肉の緊張により、血流が悪くなり、頭痛を引き起こします。肩こりの治療により、頭痛も改善することが期待できます。 体外衝撃波治療は痛いですか? 治療中に軽い痛みや違和感を感じることがありますが、多くの方が我慢できる程度です。強さは調整できますので、痛みが強い場合はお伝えください。 夜間に肩が痛んで眠れません。どうすればいいですか? 夜間痛は四十肩・五十肩や肩腱板損傷で多く見られる症状です。痛む側を下にして寝ることを避け、抱き枕などを使って楽な姿勢を見つけてください。早めに受診し、適切な治療を受けることで、夜間痛の軽減が期待できます。 いとう整形外科 所在地:千葉県船橋市下総中山 最寄駅:下総中山駅 肩の痛み、肩こり、四十肩・五十肩、肩が上がらないなどの症状でお困りの際は、お気軽にご相談ください。船橋市下総中山で、皆様の健康を支えます。