足首・足の痛み

Ankle・Foot pain

足首・足の痛みとは

足首・足の痛みの特徴と日常生活への影響

足首や足の痛みは、歩行に直接影響するため、日常生活に大きな支障をきたします。痛みにより歩行距離が制限されたり、外出が億劫になったりすることで、生活の質が著しく低下します。

足は、26個の骨、多数の関節、筋肉、腱、靭帯から構成される複雑な構造をしています。体重を支え、地面からの衝撃を吸収し、歩行やランニングなどの動作を可能にする重要な役割を果たしています。

足首は、脛骨と腓骨、距骨から構成される関節で、前後の動きを主に担います。足部は、前足部、中足部、後足部に分けられ、それぞれが協調して動くことで、歩行時の滑らかな体重移動が可能になります。

足首や足の痛みの原因は様々です。外傷による急性の痛み、使いすぎによる慢性的な痛み、変形による痛みなど、年齢や活動レベルによって発症する疾患が異なります。

船橋市下総中山周辺にお住まいの方で、足首や足の痛みが続く場合、歩行に支障がある場合は、早めの受診をお勧めいたします。

足部の役割と負担

足は、立っているだけで全体重を支えています。歩行時には、片足に全体重がかかる瞬間があり、さらに地面を蹴り出すときには体重の1.5倍から2倍の負荷がかかります。

ランニングでは、着地の瞬間に体重の3倍から4倍の衝撃が足にかかると言われています。このような大きな負荷を繰り返し受けるため、足には様々な障害が生じやすくなります。

また、足のアーチ構造は、衝撃を吸収する重要な役割を果たしています。アーチが崩れると、足底腱膜や腱に過度な負担がかかり、痛みの原因となります。

靴の選び方も、足の健康に大きく影響します。サイズが合わない靴、ヒールの高い靴、クッション性の乏しい靴などは、足への負担を増大させます。

足首・足の痛みを引き起こす主な疾患

足関節捻挫

足関節捻挫は、足首の靭帯が伸びたり、部分的に切れたりする外傷です。最も頻度の高い足のけがのひとつです。

階段を踏み外したとき、段差につまずいたとき、スポーツ中のジャンプの着地などで、足首をひねることで発症します。内側にひねる「内反捻挫」が最も多く、外側の靭帯が損傷します。

受傷直後から痛みと腫れが生じます。損傷の程度により、歩くことができる場合もあれば、体重をかけることすらできない場合もあります。時間が経過すると、内出血により足首の周りが紫色に変色することがあります。

靭帯損傷の程度は、軽度(伸びただけ)、中等度(部分断裂)、重度(完全断裂)の3段階に分類されます。レントゲン検査により骨折の有無を確認し、超音波検査やMRI検査により靭帯の損傷の程度を評価します。

適切な初期治療を行わないと、慢性的な痛みや不安定性が残ることがあります。「たかが捻挫」と軽視せず、早めの受診が重要です。

変形性足関節症

変形性足関節症は、足関節の軟骨がすり減ることで痛みが生じる疾患です。

過去の骨折や捻挫の後遺症として発症することが多く、二次性の変形性関節症が大部分を占めます。また、リウマチなどの炎症性疾患が原因となることもあります。

動き始めの痛みが特徴で、歩き始めや階段の昇り降りで痛みが強くなります。症状が進行すると、安静時にも痛みが生じるようになります。

レントゲン検査により、関節の隙間が狭くなっていることや、骨棘の形成を確認できます。痛みが強い場合や日常生活に大きな支障をきたす場合は、手術が必要になることもあります。

外反母趾

外反母趾は、足の親指の付け根が外側に出っ張り、親指が第2趾の方向に曲がる変形です。

ハイヒールや先の細い靴を長年履き続けることが主な原因ですが、遺伝的な要因や扁平足も関係しています。中年以降の女性に多く見られます。

初期には、靴を履いたときに親指の付け根が痛む程度ですが、変形が進行すると、裸足でも痛みが生じるようになります。第2趾が親指に押されて浮き上がり、タコができることもあります。

レントゲン検査により、変形の程度を評価します。角度が大きいほど、症状も強くなる傾向があります。

保存的治療として、靴の選び方の指導、インソールの使用、テーピングなどを行います。変形が高度で日常生活に大きな支障をきたす場合は、手術が必要になることもあります。

足底腱膜炎

足底腱膜炎は、足の裏にある足底腱膜に炎症が生じる疾患です。

足底腱膜は、かかとの骨から足の指の付け根まで扇状に広がる強靭な線維組織で、足のアーチを保つ役割を果たしています。歩行やランニングで繰り返し引っ張られることで、微細な損傷と炎症が生じます。

朝起きて最初の一歩で、かかとに鋭い痛みを感じることが特徴です。しばらく歩いていると痛みが軽減しますが、長時間の立ち仕事や歩行の後に再び痛みが強くなります。

長距離ランナー、立ち仕事の方、肥満の方、扁平足の方に多く見られます。また、クッション性の乏しい靴を履いている方も発症しやすい傾向があります。

超音波検査により、足底腱膜の肥厚や炎症を確認できます。レントゲン検査では、かかとの骨に骨棘が見られることがあります。

疲労骨折

疲労骨折は、繰り返しの負荷により骨に微細な亀裂が入る骨折です。

ランニングやジャンプを繰り返すスポーツで発症しやすく、中足骨(足の甲の骨)や脛骨に多く見られます。急激にトレーニング量を増やした場合や、硬い地面でのトレーニングを続けた場合に発症しやすくなります。

明確な外傷のきっかけがなく、徐々に痛みが強くなることが特徴です。初期には運動時のみ痛みを感じますが、進行すると安静時にも痛みが生じます。腫れや圧痛を伴います。

初期のレントゲン検査では異常が見られないことがあり、MRI検査やCT検査により診断が確定します。

早期に発見し、適切な安静期間を設けることが重要です。放置すると完全骨折に至ることがあります。

Morton病

Morton病は、足の指と指の間の神経が圧迫されることで生じる疾患です。

第3趾と第4趾の間に最も多く発症します。神経が圧迫されることで、足の指にしびれや痛み、焼けるような感覚が生じます。

先の細い靴やヒールの高い靴を履くことで症状が悪化します。靴を脱いで足をマッサージすると、症状が軽減することがあります。

診察時に、足の指の間を圧迫することで症状が再現されます。超音波検査やMRI検査により、神経の腫れ(神経腫)を確認できます。

足首・足の痛みの診断と検査

当院での診断プロセス

いとう整形外科では、足首・足の症状の原因を正確に把握するため、丁寧な診察を行います。

問診では、痛みが始まった時期、痛みの場所、どのような動作で痛みが強くなるか、外傷の有無、靴の種類、職業やスポーツの内容などを詳しくお伺いします。朝の一歩目が痛いか、歩いているうちに楽になるかなども重要な情報です。

診察では、足首や足の腫れの有無、圧痛の部位、関節の動きの範囲、歩き方などを確認します。靭帯の損傷を確認するための特殊なテストや、足のアーチの状態も評価します。

レントゲン検査

レントゲン検査では、骨の形状、骨折の有無、関節の隙間、骨棘の有無などを確認します。

当院では最新の天井走行式レントゲン装置を導入しており、足首や足の様々な角度からの撮影が可能です。体重をかけた状態での撮影により、より正確な評価ができます。

捻挫の際には、骨折を見逃さないためにレントゲン検査が重要です。外反母趾では、変形の程度を角度で評価します。疲労骨折は、初期にはレントゲンで見えないことがあるため、症状が強い場合は追加の検査を行います。

超音波検査・MRI検査

当院では、整形外科領域に特化した超音波検査装置を導入しています。

超音波検査では、靭帯の損傷の程度、腱の炎症、足底腱膜の肥厚などをリアルタイムで観察できます。レントゲンでは見えにくい軟部組織の状態を、痛みなく確認できることが大きな利点です。

疲労骨折やMorton病など、レントゲンでは診断が難しい疾患が疑われる場合は、MRI検査が必要です。当院では、必要に応じて提携医療機関にご紹介し、速やかに検査を受けていただける体制を整えています。

足首・足の痛みの予防法

適切な靴の選び方

足の健康を守るためには、適切な靴を選ぶことが重要です。

サイズは、つま先に1cmから1.5cm程度の余裕があるものを選びましょう。足の幅も合っていることが大切です。窮屈な靴は、外反母趾やMorton病の原因となります。

クッション性のある靴底は、地面からの衝撃を吸収し、足への負担を軽減します。硬い靴底の靴は、足底腱膜炎のリスクを高めます。

ヒールの高い靴は、前足部に体重が集中し、足への負担が大きくなります。日常的にはヒールの低い靴を選び、必要なときだけヒールの高い靴を履くようにしましょう。

靴紐やストラップでしっかりと固定できる靴は、足首の安定性を高め、捻挫の予防につながります。

ストレッチと筋力強化

足首や足の柔軟性と筋力を保つことは、怪我の予防に効果的です。

ふくらはぎのストレッチは、アキレス腱や足底腱膜の柔軟性を高めます。壁に手をついて、片足を後ろに引き、かかとを床につけたまま前に体重をかけます。ふくらはぎが伸びる感覚があれば正しくできています。

足の指を使った運動も重要です。タオルを足の指でたぐり寄せる運動は、足の筋肉を強化し、アーチを保つのに効果的です。

足首を回す運動により、関節の柔軟性を保ちます。座った状態で、ゆっくりと大きく足首を回しましょう。

当院のリハビリテーション科では、理学療法士が一人ひとりの状態に合わせたストレッチや運動を指導しています。

スポーツ時の注意点

スポーツによる足の怪我を予防するためには、いくつかのポイントがあります。

急激にトレーニング量を増やさず、徐々に負荷を上げることが大切です。疲労骨折の多くは、急激な負荷の増加が原因です。

適切なウォーミングアップとクールダウンを行いましょう。筋肉や腱が温まっていない状態での運動は、怪我のリスクを高めます。

硬い地面でのトレーニングを続けることは避け、芝生や土のグラウンドなど、クッション性のある地面を選びましょう。

足首のサポーターやテーピングは、捻挫の予防に効果的です。特に、過去に捻挫の経験がある方は、再発予防のために使用することをお勧めします。

当院での治療方法

足関節捻挫の治療

足関節捻挫では、損傷の程度に応じた適切な治療を行います。

  • 急性期の治療

    受傷直後は、RICE処置(安静、冷却、圧迫、挙上)が基本です。患部を冷やし、弾性包帯などで圧迫し、心臓より高い位置に挙げることで、腫れを抑えます。

    損傷の程度に応じて、サポーターやギプスによる固定を行います。完全に体重をかけないようにする必要がある場合は、松葉杖を使用します。

    痛みに対しては、消炎鎮痛薬の服用や外用薬の使用により症状をコントロールします。

  • リハビリテーション

    腫れと痛みが落ち着いてきた段階で、リハビリテーションを開始します。早期からのリハビリテーションは、機能回復を早め、慢性的な不安定性を予防します。

    理学療法士が徒手療法により、関節の動きを改善します。運動療法では、足首の可動域訓練、筋力強化、バランストレーニングを段階的に行います。

    物理療法として、温熱治療により血流を改善し、回復を促進します。

    適切な治療とリハビリテーションにより、多くの場合、数週間から数か月で元の活動レベルに戻ることができます。

外反母趾の治療

外反母趾では、保存的治療により症状の改善を図ります。

  • 靴の指導

    先の広い靴、ヒールの低い靴を選ぶよう指導します。既に変形がある場合でも、適切な靴を選ぶことで症状の進行を遅らせることができます。

  • インソール

    足のアーチをサポートするインソールを使用します。足底の圧力を分散させることで、痛みの軽減と変形の進行予防につながります。

  • 運動療法

    足の指を動かす運動により、筋肉を強化します。タオルを足の指でたぐり寄せる運動や、足の指でグー・チョキ・パーを作る運動が効果的です。

    変形が高度で、保存的治療で症状が改善しない場合は、手術を検討します。その際は、適切な医療機関へご紹介いたします。

足底腱膜炎の治療

足底腱膜炎では、保存的治療により多くの場合症状の改善が期待できます。

  • ストレッチ

    ふくらはぎと足底のストレッチが非常に効果的です。朝起きる前にベッドの上で行うことで、起床時の痛みを軽減できます。

    理学療法士が正しいストレッチ方法を指導し、自宅でも継続していただきます。

  • リハビリテーション

    徒手療法により、足底腱膜の緊張をほぐします。運動療法では、足の筋力強化とアーチのサポートを目的とした運動を行います。

  • インソール

    足のアーチをサポートするインソールや、かかとのクッション材を使用します。足底腱膜への負担を軽減し、症状の改善を促します。

  • トリガーポイント注射

    痛みが強い部位に局所麻酔薬を注射します。痛みの軽減により、ストレッチやリハビリテーションを効果的に進めることができます。

  • 体外衝撃波治療

    当院では、拡散型体外衝撃波治療装置を導入しています。体の外から衝撃波を患部に当て、血流を改善し、組織の修復を促す治療法です。
    足底腱膜炎に対して高い効果が期待できます。1回の治療時間は5分から10分程度で、数回の治療により症状の改善を図ります。

疲労骨折の治療

疲労骨折では、骨が完全に癒合するまでの安静が重要です。

患部への荷重を制限し、場合によってはギプスやサポーターで固定します。スポーツは中止し、日常生活でも痛みを誘発する動作は避けていただきます。

骨の癒合には通常、数週間から数か月かかります。定期的にレントゲン検査で骨の癒合を確認しながら、段階的に運動を再開します。

リハビリテーションでは、筋力低下を防ぎながら、段階的にスポーツ復帰を目指します。

リハビリテーション

当院では、広いリハビリテーション室で専門的な治療を提供しています。

理学療法士が徒手療法、運動療法、物理療法を組み合わせ、一人ひとりの症状に合わせた治療を行います。足首や足の機能回復だけでなく、再発予防のための指導も行います。

当院のこだわり

いとう整形外科では、足首・足の痛みの治療において、正確な診断と患者様一人ひとりに合わせた治療を提供しています。
最新の天井走行式レントゲン装置と整形外科領域に特化した超音波検査装置により、詳細な診断が可能です。捻挫の際には、骨折を見逃さないための丁寧な検査を行います。

拡散型体外衝撃波治療装置を導入しており、足底腱膜炎などの難治性の痛みに対して効果的な治療を提供しています。

広いリハビリテーション室では、理学療法士による専門的なリハビリテーションを実施しています。機能回復から再発予防まで、一貫した治療を提供できる体制を整えています。

船橋市下総中山駅から徒歩圏内に位置し、地域の皆様が通いやすい環境です。足首や足の痛み、捻挫、歩行困難などの症状でお困りの際は、お気軽にご相談ください。

料金について

当院では、保険診療を中心に治療を行っています。

  • 初診時の料金目安(3割負担の方)

    • ・足関節捻挫で受診された場合:約1,150円〜4,450円
  • 主な検査・治療の料金(3割負担の方)

    • ・初診料:約860円
    • ・再診料:約220円
    • ・レントゲン検査(3部位まで):約440〜1,460円
    • ・超音波検査:約1,050円
    • ・MRI検査:同ビル「中山メディカルブリッジ」内の提携医療機関にご紹介します
    • ・リハビリテーション(20分単位):約560円
    • ・物理療法:約330円
    • ・リハビリ実施計画書(月1回):約900円
    • ・トリガーポイント注射:約260円
  • 2回目以降の通院(3割負担の方)

    • ・再診料+リハビリテーション+物理療法の場合:約1,110円
  • ※上記は目安です。検査内容や治療内容により料金は変動します。
  • ※2割負担、1割負担の方は料金が異なります。
  • ※お支払いは現金とクレジットカードがご利用可能です。

詳細につきましては、受付スタッフまでお気軽にお尋ねください。

よくある質問

足首を捻挫しました。すぐに病院に行くべきですか?
はい、できるだけ早めの受診をお勧めします。骨折の有無を確認する必要があり、適切な初期治療により回復が早まります。「たかが捻挫」と軽視して放置すると、慢性的な痛みや不安定性が残ることがあります。
捻挫は冷やした方がいいですか、温めた方がいいですか?
受傷直後の急性期(24〜48時間)は冷やすことが基本です。炎症と腫れを抑える効果があります。数日経過して急性期を過ぎたら、温めることで血流を促進し、回復を助けます。
足底腱膜炎はどのくらいで治りますか?
個人差がありますが、適切な治療とストレッチを継続することで、多くの場合、数週間から数か月で改善します。ただし、治療を中断したり、負担のかかる活動を続けたりすると、症状が長引くことがあります。
外反母趾は手術しないと治りませんか?
必ずしも手術が必要というわけではありません。適切な靴の選び方、インソールの使用、運動療法により症状の改善が期待できます。ただし、変形自体を元に戻すことはできません。変形が高度で日常生活に大きな支障をきたす場合は、手術を検討します。
ランニングを始めたら足が痛くなりました。続けても大丈夫ですか?
痛みがある場合は、まず運動を中止して受診してください。疲労骨折や足底腱膜炎などの可能性があります。放置して運動を続けると、症状が悪化することがあります。適切な治療を受けた後、段階的に運動を再開しましょう。
体外衝撃波治療は痛いですか?
治療中に軽い痛みや違和感を感じることがありますが、多くの方が我慢できる程度です。強さは調整できますので、痛みが強い場合はお伝えください。

いとう整形外科 所在地:千葉県船橋市下総中山 最寄駅:下総中山駅

足首や足の痛み、捻挫、歩行困難などの症状でお困りの際は、お気軽にご相談ください。船橋市下総中山で、皆様の健康を支えます。

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〒273-0035
千葉県船橋市本中山2丁目17番35号 中山メディカルブリッジ6階

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